御託はいいから00年代深夜アニメの話をさせてくれ①〜04年編〜

というわけで本題です。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1863675
こちらのページに記載されている順に04年夏アニメから語っていきます。

※円盤持ってたり最近配信で見返したりしたもの以外は基本的に当時の記憶で書いています。そのため記憶違いや想い出補正が多分に含まれている可能性があります。ご了承ください。

 


GIRLSブラボー first season

序章でお話した通りのストレートなお色気アニメ。
女性恐怖症の少年が自宅の風呂場をどこでもドアに女しかいない惑星に飛ばされ、そこからハーレムが始ま…らない。なんなら一話時点で早々に地球に帰還し、その後行ったり来たりすることもほぼない。唯一連れ帰ってきてしまったピンク髪の女の子ことミハルを中心に展開されるドタバタラブコメ

この手のやつには珍しく放送はフジテレビ。キワキワの攻め攻め路線でいくつもりだったのに放送開始直前になって表現ルールの締め上げが強まってしまった結果お風呂シーンの湯気が爆増したという話はコアな作品ファンアニメファンの間では今も語り草になることもある。
円盤CMでの『DVDで湯気スッキリ!ますますエッチに限界ギリギリ!』という小気味良いパワーワードじみたキャッチコピー、たぶん一生忘れない。
尚2期では放送局をWOWOWに移し、R15指定になり乳首が解禁された。
桐絵のおっぱいに心乱されながらも私はリサ派でした。リサたんかわいいよリサたん


DearS

性癖を捻じ曲げられた罪深き作品。
PEACH-PIT作品といえば?』という問いには私はローゼンでもしゅごキャラでもゾンビローンでもなく『DearS』と答えると決めている。
初期作品とはいえDearS知名度低くない?なんで?ローゼンもしゅごキャラも全部読んだよ!って人にDearSの話振っても伝わらないことが何度あったかわからない。かなしい。
現在アラサー女オタクの鉄板パロネタといえばバトロワパロ、セクピスパロあたりだと思うが私はLOVELESSパロとDearSパロを推す。前者はともかく後者は誰にも伝わらないので完全自己満足。
それくらい性癖の塊な作品。


宇宙船の不時着で地球にやってきた宇宙人、DearS。彼らは奴隷種族であり、厳格に品質管理され、人に奉仕することを至高の喜びとする。そんな中主人公の元に転がり込んできた『欠陥品』が巻き起こすドタバタ略。
一般家庭に隷属するシープ種とそれらを管理するドッグ種という同一種族内での格差。名門コミュニティで育った個体は『高級品』として扱われる一方、基準に満たない個体は『欠陥品』としてスクラップ同然の扱いを受ける。『ご主人様』という甘美な響き。無知シチュ。洗練されたキャラデザ。


こんなん性癖がメチャクチャになるに決まっとるやないか〜〜〜〜い!!!ていうか現代でもこの手の設定が嫌いなオタクはおらん(断言)
設定の細やかさと桃種らしい華やかなデザインが光る良作。アニメも原作もどっちもオススメ。ちなみに原作とアニメでは時系列が若干組み換えられており、原作では割と早い段階でタケヤとレンが結ばれて日常パートが始まるのに対し、アニメでは日常パートを先に入れつつ二人が結ばれるまでを描いた作品になっている。放送当時はまだ原作未完だったと思うので下手にアニオリに走らずこの構成にしたのは英断だと思う。

 

作品の話はこれくらいにして、後述の舞-HiMEしかりこの時期は必ずといっていいほど清水愛中原麻衣がセットだった。数年後の日野理恵、現代の杉田中村くらいセットだった。そして必ずいる斎藤千和
というかこの時期のアニメ、どれ見ても声優が豪華すぎてビビる。いや、この時代若手だった人らが今や有名声優と呼ばれるようになっただけなんだけども。中にはあんなに出てたのに最近名前聞かなくなったな〜って人もいる。清水愛もその一人。ある時期から見なくなったからどうした?と思って調べたらプロレスラーになってて腰抜かした。

 

というわけで、

 

舞-HiME


ベスト10に入るくらいには好き。クオリティ保証のサンライズ。2クールあって満足感もたっぷり。
なんとなくおっぱいに釣られて見始めたのに気付いたらストーリーにがっつり引き込まれていた。
後述のうたかたと併せて初めて触れた『鬱アニメ』。全編鬱かと言われるとそうではないが中盤の展開は間違いなく鬱。終盤のご都合展開はまあ…うん。


普通の学園ラブコメかと思いきや急にHiMEとかいう訳わからんもんに任命されてポケモンスタンド渡されて闘わされるし『自分の最も大事なものを懸けろ』って言われたからてっきり己の命かと思ったら『自分の最も大切な人の命』だったと判明してからのスピード感が異常。
お互いの想い人が同じ人物だからどっちが勝っても大切な人が死ぬ、想い人もHiMEなので勝ってもどっちみち最愛の人が死ぬ。このへんのどうしようもない展開がなんともやるせない。あと単純な女同士のドロ沼。
伝説の元祖クレイジーサイコレズこと藤乃静留の名は作品知らない人でも聞いたことがあるであろう。
当時は続編(?)の舞-乙HiMEの方が好きという声をよく聞いたがこっちはイマイチハマらなくて1話切りしてしまった。

 


うた∽かた

人生No.2アニメ。
これについては個別記事書かせて下さい。なのでざっくり。
いわゆる変身少女ものだが一切闘わない。端的に表すと『純朴な少女が与えられた不思議パワーを行使した結果次から次へと人間の醜さを見せつけられ続けて病んでいく話』。はい、鬱アニメです。
魔法少女×鬱展開はまどマギが元祖」とほざく輩が一定数いるが私はこれに対して激しく抗議したい。少なくともこのうたかたの方が先だし、私の中では最古で02年に確認している。
しかしただの鬱で終わらないのが良作鬱アニメ。『最終回が秀逸なアニメを挙げろ』と言われたらこの作品をNo.1に挙げたい。後にも先にもこれほど美しい最終回を見たことがない。OVAも良い。
今でも夏〜秋になると円盤引っ張り出しては見ている。

 


月詠 -MOON PHASE


あんまり見てなかったんですけど。絶望先生物語シリーズでおなじみシャフト制作。今でこそゴリゴリの個性派制作会社だが、この頃は割と普通の作風だった。が、あの独特の『シャフト感』が出てきたのがこの月詠あたり。
何より有名なのがOP曲『Neko Mimi Mode』。「ねこみみもーどっ♡」の曲、と言ったらピンと来る人もいるかもしれない。ディープな東方厨はビートまりおのパロディ曲『Usa Mimi Mode』で聞いたことがあるかもしれない。名曲。

Neko Mimi Mode

Neko Mimi Mode

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スクールランブル


深夜じゃないけど見てたので。久々にゴールデンタイムで面白いやつ見たな、と思った作品。
原作は割と賛否両論。ラブコメ…なのにコメディに振り切りすぎていると思いきや急にシリアスになったりでなんだかよくわからん。ハシラ芸。個人的には体育祭編〜文化祭編あたりがピークだと思ってる。そっから先は真面目に恋愛漫画し始めてつまらなくなって読むのやめた。
アニメは時間帯もあって基本的にギャグ路線。2期では深夜に移動。それこそ文化祭編あたりまでやったんだっけ…?
時東ぁみのOP、まだ歌える。ぐるぐるまわーるぐーるぐるまわーる。

 


ここまで書いてきたけどこの時期の原作はほぼ当時は未読、読んだのは中学上がってから。小学生のお小遣いでは原作揃えるのも中々大変…というのもあるが生まれたてのちびっ子オタクには『原作』という概念がなかった。なので今見ているアニメが漫画原作なのかオリジナルアニメなのか、なんてそもそも考えてすらいなかった。ある程度ネットに触れるようになってから原作漫画の存在を知り、買い集めた。そんな感じ。

なのでこの後のローゼンも当時は完全スルーだった。DearSと同じ原作者と知ってたら見ていたかもしれない。

 

まとめ


この時代はなぜ『隠れた名作』が多いのか?
その答えは『UHFアニメ』にある。
UHFアニメとは↓
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=61425


要は『東京MXでしか放送されない』みたいなやつである。
今でこそデジタル放送になり安定したテレビ電波受信が可能になったし、なんならテレビがなくても配信で見られるが、アナログ放送だった当時は立地により受信できないチャンネルがあったり、昨日まで見れてたチャンネルでも台風なんかでアンテナが変な方向を向いてしまうと途端に映像が荒くなったり受信できなくなったりした時代である。
そしてそういった『映らない局』があったり、そもそもローカル局が放送してくれなかったりする地域に住む者はそれらの番組を見ることは叶わなかった。熱心なオタクは見られる地域のオタクにダビングしてもらったりしていたが、このような事情により知名度に差が生まれやすかった、というのが見解である。『静岡はアニメ不毛の地』なんてネタもあったしね。


かくいう私も当時住んでいた家はtvkテレビ神奈川)がギリギリ映らず、tvkでしかやっていないアニメは涙を飲んで我慢するしかなかった。MXも一応見れてはいたが、たまに不安定になることがありクライマックスシーンで映像が途切れたときはキレ散らかしたものである。


今は前述の通り配信で見れるしニッチな作品でも何かきっかけにバズれば一気に知名度が上がる。いい時代になったなあ。