御託はいいから00年代深夜アニメの話をさせてくれ〜序章:深夜アニメとの出会い〜

オタクなのでアニメが好きだ。
ちょっと嘘ついた。最近はあんまり見ていない。

一番見ていたのは子供の頃。
2000年ちょうどあたり、爺ちゃんの家にケーブルテレビが導入された。ケーブルテレビってなんだ。爺ちゃんによるとめちゃくちゃ沢山のチャンネルがあるらしい。なんてこった。テレビは地上波とBSだけじゃなかったのか。
爺ちゃんちには長期休みしか帰省しない。夏休みだか冬休みだか忘れたが導入後初めて帰省したとき、CATVを見る方法を教えてもらい、番組表を手渡された。
アニメしかないチャンネルがあった。衝撃だった。

 

アニマックス。
キッズステーション
カートゥーンネットワーク

 

初めて文明に触れた類人猿のごとく、私は日がな一日テレビにかじりついた。

世代ドンピシャなのに割と飛び飛びでしか見てなかったおジャ魔女どれみの一挙放送。
夕方ほぼ毎日やってるらんま1/2
5分枠の変なアニメ。というかポピーザぱフォーマー

 

人生の柱ともいえる今でも大好きなベスト1アニメにも出会い、続きが気になるところで休みが終わり後ろ髪を引かれつつ東京に帰る。
そんな小学校低学年時代を過ごし数年が経った。

 

2004年。当時小学5年生。
私は近所の図書館に入り浸っていた。
オッ、ガリ陰キャか?そんなことはない。(陰キャは認める)
図書館にはそこそこの量のマンガがあった。ほとんどは有志による寄贈で成り立っており、永遠に歯抜けの巻があったり特定の巻だけしかないマンガも多々ある雑多な空間であった。私はそこでドラクエ4コマ漫画劇場を読みふけっていた。
そんな中唯一コロコロやちゃお等の一部月刊マンガ誌のみ図書館側から仕入れられており、毎月新刊が並べられていた。その棚の前を通ったある日のことである。

 

目立つピンク髪のかわいい女の子が表紙を飾っていた。
雑誌の名前は月刊少年エース
その横には、
GIRLSブラボー アニメ7月4日26時〜放送開始!』
と書かれていた。(※放送開始日時はさっき調べた)

 

26時!?夜中の!?そんな時間にアニメをやるの!?


またもや衝撃であった。
奇しくもちょうどその時期、我が家にSONY負の遺産ことPSXがやってきた。世間では産廃扱いされていることなど露知らず、我が家では録画もできるPS2として重用されていた。(実際2回ほど壊れ修理に出した)
電波はまだまだアナログだが、電子番組表では番組ジャンルごとに表示を切り替えることができた。
そして、『アニメ』のジャンルを開いてみたら…深夜はアニメの宝庫だった。
名前すら聞いたことのない作品がゴールデンタイム以上の物量で並んでいる。

とりあえずGIRLSブラボーをはじめ目ぼしいものを片っ端から録画予約した。
(この毎クール頭に録画絨毯爆撃をするアニオタムーブを自然にやってのけたあたりもはやオタクは『血』であったのだろう)

 

そして、ドキドキしながら録画したものを再生した。

 

おっぱいだった。

 

おっぱいやらパンツやら、色々なものがまろび出ている。

 

謎の光や湯気で遮られながらも、かわいらしい女の子の裸体が惜しげもなく晒されていた。

 

それはあまりにも刺激的で、同時に『これは大人が見るアニメだ』という意識と、『大人向けのアニメ』という概念を一挙に手にした瞬間だった。
子ども向けのありきたりな勧善懲悪譚や冒険譚を飛び越えたストーリー。意図せずとはいえ大人の世界に片足を突っ込んでしまった優越感。おっぱい。

 

私は一瞬で深夜アニメの虜になった。

 

そこからは萌え系アニメ中心に毎クール4〜5本見る日々が始まった。
ちょっとエッチなマンガはまだ買う勇気はないし親にバレるのが怖い。PSXの録画機能は家族共用だったが両親共に機械に疎かったためちょっとエッチなアニメなら録画してもバレない。

 

そうして11歳の元気な萌豚が誕生した。

 

しかしながら同世代でこの時期の深夜アニメをリアタイしていた者はそうそういなかった。それは今になっても同じであり、それこそがこのブログを立ち上げた所以である。
あの頃好きだったアニメについて語らせてほしい。

 

お付き合いいただけますと幸いでございます。